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12月12日-03号

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  1. 矢板市議会 2000-12-12
    12月12日-03号


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    平成12年 12月 定例会(第245回)◯議事日程                (12月12日〔火〕午前10時開議)第1 一般質問第2 議案第1号から議案第6号まで及び議案第9号から議案第19号までについて質疑、委員会付託第3 陳情委員会付託---------------------------------------◯本日の会議に付した事件 議事日程のとおり---------------------------------------◯出席議員(22名)     1番  守田浩樹君       2番  大谷 勇君     3番  渡邉孝一君       4番  山本元之君     5番  大島文男君       6番  関  清君     7番  今井勝巳君       8番  大貫雄二君     9番  豊田正夫君      10番  斎藤宇一君    11番  関谷秀雄君      12番  大森義仁君    13番  兼崎元男君      14番  亀山正一君    15番  高瀬和夫君      16番  石塚和正君    17番  宮沢昭夫君      18番  高橋吉二郎君    19番  岩村 博君      20番  野滝庄平君    21番  室井 祐君      22番  長谷川勝美---------------------------------------◯欠席議員(なし)---------------------------------------◯説明のための出席者          市長         山口公久君          助役         鈴木 操君          収入役        相馬 靖君          教育長        遠藤 忠君          総務部長       井上光夫君          市民部長       石塚穎一君          経済部長       漆原正憲君          建設部長       川崎 久君          教育次長       大島良夫君          水道事務所長     八木沢健一君          監査委員事務局長兼                     高橋 庸君          選挙管理委員会書記長          企画課長       佐藤 勤君          財政課長       斎藤栄夫君          福祉課長       斎藤誓夫君          農林課長       石下勘一君          建設課長       白石武美君          学校教育課長     江面和彦君          行政課長       鈴木 斌君---------------------------------------◯事務局職員出席者          事務局長       高橋利夫          局長補佐       富川 薫          主任         佐藤賢一              午前10時01分  開議 ○議長(高瀬和夫君) ただいまの出席議員は22名で、定足数に達しておりますから、会議は成立しております。 これより直ちに本日の会議を開きます。---------------------------------------議事日程の報告 ○議長(高瀬和夫君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 事務局長をして朗読いたさせます。 事務局長。          〔事務局長朗読〕---------------------------------------一般質問 ○議長(高瀬和夫君) これより日程第1、一般質問を行います。 会議規則第62条第2項の規定により、通告のあったものについて順に許可いたします。 1番、守田浩樹君。          〔1番守田浩樹君登壇〕 ◆1番(守田浩樹君) おはようございます。 きょうは奇しくも平成12年12月12日ということで、私の過去の通知表みたく1、2、1、2ということで頑張ってまいりたいと思いますけれども、当局からのご答弁は最大5ということで強く要望したいものであります。 通告に従いまして、議長の許可を得ましたので、ただいまより一般質問を行いたいと思います。 まず初めに、矢板市の公園施設についてでありますが、矢板市において矢板市が管理している公園施設は15カ所あるが、公園施設、特に遊具等については安全が第一であり、幼児その他の利用者の安全を守ることが重要なことと考える。 そこで、特に遊具関係が著しく老朽化等の目立つものがあり、非常に危険を伴うものに対して安全管理体制をどのようにとっているかを確認したい。また、安全点検に対しては専門的な知識、点検をどうしているのかをお尋ねしたい。もし点検をしていることとすれば、どれくらいの頻度で実施しているのかをまずはお聞きしたいものであります。 次いで、長峰公園の今後の整備計画をどのように考えているのかをお聞きしたいです。 長峰公園は矢板市の顔であり、過去にはツツジの公園として関東でも有名であったことを私は誇りと思っております。公園は本来人がくつろぎ、憩い、遊べるところである場所と考えるので、矢板市においての長峰公園の今後の姿等について、アンケート結果を踏まえ、矢板市長峰公園の基礎構想をお聞きし、その構想の早期実現に向けて行動をとってもらいたいと思います。 次に、城の湯温泉館の機能及び温泉館内施設機器改善についてであります。 城の湯温泉という矢板市の一大スポットである機能を生かした整備についてでありますが、城の湯温泉入り口の宮川にかかる川崎大橋から県道矢板・塩谷線宮川橋(自然観察ふれあい広場)までの宮川東岸一帯の農地を利用した整備をし、四季折々の景観的植物を植える。例えば一面ラベンダー畑をつくり、入場者に摘み取らせる等、今まさに温泉館の機能を利用し、入館者増も期待できるものであり、その実現のためには矢板市として休耕田としての提供者に対する手だての考えはあるかどうかをお聞きし、ぜひやすらぎの里計画の早急なる実現をお願い申し上げたい。 もう1点につきましては、城の湯温泉館設備機器の改善についてでありますが、城の湯温泉は市民の健康増進を目的とした施設として平成4年に竣工して以来、利用者に喜んでいただいておると思っておりますが、竣工より10年を迎えようとしている今、温泉施設の見直しの時期でもあると思えます。温泉利用者にとって温泉入浴以外にくつろげることが健康増進にもつながるとも思える。大きな声で歌を歌ったり、ダンスをしたりもいいのではないかとも思えます。特に、老朽化機器としては、音響設備、カラオケの入れかえ、また昨今高齢者のダンスが盛んであり、生きがいでもあると聞いておりますので、ステージの拡張、その他のサービス事業を考えているかどうかをお聞きいたしたいものであります。 次に、スポーツ振興についてお聞きしたいと思います。 矢板市において1市民1スポーツを推進しており、サッカー、陸上と盛んであり、またそれらに携わる関係者のご努力に深く感謝申し上げるとともに、今後もスポーツ発展のためにご尽力を賜れればと思います。 そこで、1市民1スポーツの中で、矢板市を代表する、また栃木県を代表する、また日本を代表するような人材育成のために、本市において今後それらの人材の育成のためにもスポーツ育成基金の創設をお願いしたいと思います。矢板市として、人材育成が矢板市の顔となり、後に続く者の励みともなるのではないかと思います。ぜひ前向きなるご答弁をご期待申し上げます。 次いで、サッカー競技場において、現在矢板市においてもワールドカップやJリーグの影響を受け、幼児サッカー教室を初めとしてかなり盛んであります。本市におきましても、サッカー競技場が矢板市運動公園にありますが、芝の保護という観点から1年間の使用割合が決まってしまいます。スポーツのよさを認識し、また青少年の大切な時期、スポーツを行うところの提供がないことにはスポーツの振興はあり得ないことで、各小学校等グラウンドはあるものの、とてもサッカー等ができる状態ではないに等しいと思えます。 そこで、矢板市においてクレーのサッカーグラウンドの設置努力をお願いしたいとともに、未来に羽ばたく子供たちのためにぜひ考えをお聞きしたいものであります。 次に、教育行政問題についてお聞きしたいと思います。 矢板市内の小学校の入学予定生徒が今後5年間のおおむねの予定人員をお聞きしたい。今後入学予定生徒が学校によっては、あってはいけないと思うことでありますが、今後の少子化の歯どめの状態では0人ということもあり得、学年が2学年から始まったり、3学年から始まったり、また1学年から3学年へと谷間現象も考えられるということであります。それらのことが予想され、それを想定した考えはあるかをお聞かせ願いたいと思います。 次に、矢板市内の学校施設において老朽化が著しいところもあると思いますが、伸び行く子供たちのために早急なる建てかえを強く求めるものであります。少子化の進む中、また多様な教育が望まれている今、行政の枠組みだけではなく、地域の要望等を十分に考慮し、今後の児童数の予想などをよりよく研究し、今後の建てかえに当たっては利用者側の立場に立って建設に臨んでいくのかをお聞かせ願いたいと思います。 以上で今回の一般質問を終わりますが、土地の有効利用、また夢のある子供たち、夢のある高齢者は車の両輪でありますので、前向きなる当局のご答弁をお願いし、私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(高瀬和夫君) 1番、守田浩樹君の質問に対し、答弁を求めます。 市長、山口公久君。          〔市長山口公久君登壇〕 ◎市長(山口公久君) 守田議員の質問にお答えをいたします。 まず最初に、長峰公園の今後の整備計画についてお答えをいたします。 長峰公園整備計画につきましては、市民アンケートの調査結果を踏まえまして、現在整備基本計画を策定しているところでございます。来年度から整備に着手してまいりたいと考えております。 整備の基本方針といたしましては、現状の施設配置を最大限に生かしながら、効率的な施設整備を基本に、ツツジの名所としての特徴をより一層充実させるとともに、正面広場を中心に園内の散策や植物の鑑賞のほか、イベントの開催等が可能な多目的広場なども視野に入れまして、守田議員ご提言のコミュニケーションの場であることを十分に考慮しながら、市民の皆様に親しまれ、家族的に楽しめるような整備を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 次に、城の湯温泉及び川崎城跡公園周辺のいわゆる「やすらぎの里」において、市独自の助成をすることにより、水辺や休耕田を活用した花畑づくりに取り組んではどうかとのご質問でありますが、私としても守田議員のご提案に対しまして共感を覚えるところでございます。休耕田を活用して花畑をつくるということにつきましては、平成10年、11年に「花いっぱい景観形成促進事業」としまして補助金を交付して実施をしてきた経緯がございます。市内を通行する人々にも好評を得ておると聞いておるわけでございます。 また、地域営農システム転換促進事業の水田活用のパワーアップ事業などの制度もあり、これらを活用することによりまして、休耕田における花畑づくりは可能でございます。さらに、現在、川崎地区ふるさとルネッサンス推進協議会において取り組んでおりますところの魅力あるふるさとづくり促進事業の中にも活用できる制度があります。これらの事業の活用や、さらには市単独の助成等をしていきたいとも考えております。地域住民や水田所有者の合意形成があって初めてなし得るものでありますので、市といたしましては合意形成を得た上で、県と調整を行うなど、積極的に取り組む用意があります。 「やすらぎの里」の整備の方向性につきましては、市民の福祉と健康の増進を目的に、平成6年3月、条例を制定いたしまして取り組んできたところでございます。今回の守田議員のご提案にあります花畑づくりにつきましては、城の湯温泉館の経営状況や地域の活性化を図る観点から申しますと、来場者の増加にもつながる取り組みであるものと考えておりますので、今後農林事業などの有利な制度を活用いたしまして、実施する方向で内容を検討してまいりたいと考えております。 その他のご質問につきましては、教育長を初め、それぞれの所管部長をして答弁いたさせます。 以上でございます。 ○議長(高瀬和夫君) 教育長、遠藤忠君。          〔教育長遠藤 忠君登壇〕 ◎教育長(遠藤忠君) 次に、教育行政についての質問にお答えをいたします。 小学校の入学児童の減少と、それに伴う老朽化小学校の建てかえの考え方についての質問でございますが、まず平成13年度以降、向こう5年間の小学校入学予定児童数でございますが、矢板市全体では平成13年度が 377人、14年度が 361人、15年度が 372人、16年度が 367人、17年度が 376人と見込んでおりまして、この先5年間ではほぼ同数であるというふうに考えております。 現在の推計から見ますと、本市におきましては、この先5年間では幸いにも小学校入学児童がゼロという学校はございませんけれども、一けた台の学校があることは守田議員のご指摘のとおりでございます。一般的には少人数学級による指導は児童の人間関係の深まりや、あるいはきめ細かな個別指導ができるなどの利点がありますが、少人数化がさらに進んで複式学級を編成する必要がある学校では、むしろ少人数であるための弊害を心配しているのが現状でございます。 こうした状況から、泉地区の4校につきましては、泉地区学校連携推進事業を立ち上げまして、特別活動や、あるいは体験学習を合同で実施することとしていまして、平成13年度には学校行事の臨海自然教室、あるいは修学旅行、遠足、宿泊学習などの行事について実施するための原案をつくっているところであります。このことにつきましては、既に昨日お答えしたとおりでございます。 また、適正学年人数につきましては、一般的に小学校では1学年2学級程度が適切であるというふうにも言われておりますけれども、いろいろな説がありまして、現段階では何人が適切なのかは明確に示すことができない現状でございます。 なお、それに伴いまして、老朽化小学校の建てかえにつきましては、国庫補助導入を前提としておりますので、建てかえ時点での国の基準に合った建物となるものと考えておりますが、本市の先生方の意見あるいは地域の方々の意見を踏まえながら、快適な学習環境ができますように努力をしていきたいというふうに思っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 以上でございます。 ○議長(高瀬和夫君) 市民部長石塚穎一君。          〔市民部長石塚穎一君登壇〕 ◎市民部長石塚穎一君) 次に、城の湯温泉館の機能及び温泉館内設備機器の改善についてのご質問にお答えをいたします。 県内各地に温泉館がオープンしている中で、日曜、祝日の入館者は1日 1,000人を超え、最高で 2,107人を数え、1日平均でも 700人を超えている現状でございます。利用者の中には、ダンスやカラオケなどを楽しみに来る方もおりますが、1日 1,000人を超えますと、休憩室には入れないお客様もおり、研修室を開放して対応している現状でございます。 ご質問のダンスのできるステージの拡張については、お客様の休憩室が狭隘になることが予想されますことと、一時的な使用のため、現在の状況ではステージの拡張は難しいかと思います。カラオケの利用方法については、現在の無料でよいのか、有料にすべきか、カラオケ機器の買いかえ、通信カラオケの利用等の意見もありますが、逆にカラオケを廃止して静かなところで休息したいとの相反した意見も多数ありますので、それらを含め検討をしております。 なお、このほか市民へのサービスとして、市民の方の利用の多い夕刻の時間帯に割引料金を設定してまいりたいと考えております。今後ともお客様に喜ばれる温泉センターの運営を心がけてまいりたいと思いますので、ご理解を賜りたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(高瀬和夫君) 建設部長、川崎久君。          〔建設部長川崎 久君登壇〕 ◎建設部長(川崎久君) 都市公園安全管理についてのご質問にお答えいたします。 市内15カ所の都市公園の遊具などの点検や、不備があった場合の対応策はどのように行っているのかとのことでございますが、矢板運動公園川崎城跡公園及び市内11カ所の街区公園と御前原公園につきましては、施設管理公社に通年で管理業務を委託し、毎月2回の点検報告書や随時の報告により、公園施設などの状況を把握しているところであり、長峰公園につきましては、職員が定期的に点検を行っているところでございます。 なお、本年度、遊具の専門業者に点検業務を委託し、その調査結果をもとに、片岡地区にあります鶴ケ池公園のジャングルジムをの一部を改修したところでありまして、今後は片岡地区にありますタンポポ公園のすべり台の取りかえ工事、あるいは矢板地区なかよし公園のブランコの取りかえ工事など、不備の状況を勘案し、危険性の高い箇所より随時維持補修や取りかえ工事を実施してまいります。 いずれにいたしましても、各公園の遊具の点検整備等につきましては、今後ともより一層の安全管理に努めながら、市民の皆様が安心して快適に利用できる環境づくりに努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(高瀬和夫君) 教育次長大島良夫君。          〔教育次長大島良夫君登壇〕 ◎教育次長大島良夫君) 次に、スポーツ振興のためのスポーツ育成基金の創設についてのご質問にお答えをしたいと思います。 市民一人ひとりが生涯にわたって積極的にスポーツに親しむことは、健康の保持増進と体力の向上に役立つだけでなく、明るく生きがいのある生活を営む上で極めて重要であると考えております。 そこで、生涯スポーツ推進事業の中で、各種スポーツの振興に大きな役割を担っているスポーツ団体、個人などに対して育成、強化を図り、その活動が活性化されるよう支援を行ってきておるところでございます。具体的には、スポーツの振興発展と競技力向上並びに優秀な選手の育成を図るため、スポーツ大会出場費交付金制度を設けて、県を代表してスポーツ大会に出場する団体、個人に対しまして出場費の一部を支援しておるところでございます。 また、競技力向上委員会の強化事業の中で、指定した競技団体に対しましては3年間の継続的な支援、また指定した個人・クラブに対しましては単年度の支援を行っているところでございます。このような状況の中において、さらにスポーツ振興を図るため、スポーツ育成基金の創設は、守田議員のご指摘のとおり有効であると考えているところでございます。 しかしながら、基金を創設した場合、その果実による運営は低金利の現在では極めて難しく、今後経済状況が回復し、また民間からの協力・支援の可能性を踏まえて、基金の創設について検討してまいりたいというふうに考えております。 次に、クレーのサッカー場ナイター設備の整備でございますが、これまでどおり雨天時には近隣の小・中学校や高等学校のグラウンドを代替として利用していただくとともに、既存の夜間照明施設については計画的に整備をしていくことで有効利用を図っていきたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 以上です。--------------------------------------- ○議長(高瀬和夫君) 4番、山本元之君。          〔4番山本元之君登壇〕 ◆4番(山本元之君) おはようございます。 第 245回定例議会において、議長の許可を得たので、4件について質問いたします。 まず1点目は、昨日就任された新福田県政と矢板市の主要課題について伺いたいと思います。 その1つ目は、矢板市の発展は首都機能移転により、南の玄関として発展することに夢と希望を持って首都機能移転について推進してきたところであります。福田知事は選挙前後において、首都機能移転を見直すと発言しているが、首相の諮問機関であります国会等移転審議会が中央省庁などの首都機能移転候補地として、栃木・福島地域が候補地のトップとして評価を受けてきたところであるが、残念な発言であった。今後の矢板市の首都機能移転推進運動をどうするのか。行政は継続性と審議が大切であると思います。 また、これに希望をかけた新幹線矢板新駅設置運動はどのように進めていくのか、新知事の協力を得られなくとも黒磯や西那須野、近隣1市4町と歩調を合わせ、活動を継続するのか。もし新知事が発言を固持するようならば、前知事が進めた杉並木基金の積み立ては県内でもトップであり、今市市は少なく、つき合い程度であったと思います。当市の6口の山口市長と渡辺旧知事との政治的判断をどのように対処するのか、伺いたいと思います。 2番目に、RDFについて伺いたいと思います。 公共事業の見直しは国等においても進められております。新知事もRDF化の発電について反対の意を持っているが、前知事がごみの減量と資源化の取り組みとして進めてきたRDF化について、広域行政組合や当市の対応をどのように進めていくのか。福田知事が決定した日光広域のごみ焼却場は暗礁状態であると聞いております。今日まで県の進めてきた調査費や、その成果をどのようにするのか。また、2002年度までのダイオキシン規制法に間に合うのか。また、氏家、喜連川の一部にRDF化に、また改築等にも反対するという期成同盟ができ、陳情も提出されているが、どのように対処するのか。 私はごみの減量、資源化、そして国際的な環境問題をクリアし、次世代に私の信条であります住んでいてよかったと言えるまちにしたいが、当局の判断を伺いたいと思います。 大きな2つ目の質問は、安沢小学校の建てかえについてであります。 子供たちによい環境で同等な教育をしたいと思うのが親の心情であります。昨日の関議員の21世紀の教育のあり方について、教育長が老朽化校舎の建てかえに触れたが、安沢小学校は老朽化も進み、また安沢小学校周辺付近は宅地化も進み、今後児童の増加も見込まれているところであります。このような中、市長の公約であります安沢小学校の建てかえについて早期実現を望む声が多くあります。現在までの建てかえに向けた経過と早期実現に向けた今後の方針について伺いたいと思います。 一部の人より、建設用地問題に起因しておくれがあるのではないかと聞いているが、そのようなことがあるのか。また、その予定地でなければ教育としての目的を持った校舎として建てかえができないのかについてもあわせて伺いたいと思います。 大きな3つ目としましての質問は、11年6月期の豪雨災害に対する対策の進捗状況について伺いたいと思います。 集中豪雨より、はや1年半が経過しております。災害については、私を初め再々の議会において大谷議員や石塚議員より質問がありました。地域の方は早期対策を望んでおります。調査として現在発注されておると聞いておりますが、広域的な流水調査設計も実施中であり、年末には成果も出ると伺っております。その成果を早く生かし、安心して暮らせる住環境の整備と現在までの進捗状況について伺いたいと思います。 また、あわせてJR側においては流域面積が増加したため、再三の線路冠水により安全輸送の上からも、今年度中に流通センター付近線路横断溝を現在 450をファイ 600ミリとし、改良することと聞いております。その近隣には村上さんの浸水対策を考慮した逆川に流入する、現在土砂で埋まっております、その側溝をどうするのか、伺いたいと思います。また、状態の流末整備をどのように進めるかについても伺いたいと思います。 第4点目は、矢板市の特産品について伺いたいと思います。 矢板市は自然と環境に恵まれたまちであります。その中で生産された農産物は数多くあります。全国1位となった和牛やリンゴ、ネギ、シュンギク、自然薯--ヤマイモなんですが--等の農産物生産者は多くあるが、その原材料を生かし、加工販売する企業家は長井のリンゴジュースを除いてはありません。すぐれた環境で育った農産物に対し付加価値をつけ、加工特産品とし、ブランド化を進めて、関係者の収入安定と矢板市を活性化できないかについて伺いたいと思います。 例えば仙台の牛タンやカマボコ、宇都宮市の餃子、大田原市の那須牛等、多くの市ではそのまちの顔になっている特産品があります。今後当市はまちの活性化のため、異種企業が力を合わせ開発するための助成等を行う考えがあるのか、伺いたいと思います。また、これらの課題を実現するためには、市においては課別というより部別を乗り越えた体制が必要と思いますが、それについても伺いたいと思います。 以上4件について、当局の明快な回答を求め、私の質問を終わります。 ○議長(高瀬和夫君) 4番、山本元之君の質問に対し、答弁を求めます。 市長、山口公久君。          〔市長山口公久君登壇〕
    ◎市長(山口公久君) 山本議員の質問にお答えをいたします。 まず、福田新知事の県政運営について、矢板市の主要課題をどのように推進していくのかというご質問でございますが、基本的には県民、市民の福祉向上を目指す上で、目的は同じでありますので、県と市との立場において従来どおりの姿勢で臨んでいきたいと考えております。 首都機能移転の推進につきましては、福田知事は地方分権と同時に進めるよう国に働きかけるとの政策を掲げておりますので、今までのように首都機能移転を優先的に推進するということはちょっと難しいのではないかと思われますが、首都機能移転の目的は国の災害対策及び災害の対応力への強化を初めといたしまして、地方においては移転を契機に地方分権型社会への転換を図るものであると認識をしております。この趣旨に相違がなければ、栃木県知事としても首都機能移転への取り組みに対しまして大きな方向転換はあり得ないと考えております。特に、栃木県は茨城県と東北3県と北東地域首都機能移転連携事業実行委員会を組織しておることから、栃木県だけでこの運動を撤退するということは難しいのではないかと思っております。 矢板市といたしましては、那須地域への首都機能移転の推進に向け、議員の皆様の決議をいただいておることから、今後も那須地域国会等移転促進協議会における役割を積極的に履行していく所存でございます。 昨日の新知事の初登庁の記者会見におきまして、北東4県の知事と協議をして方向づけをしたいと述べておるところでございます。東北新幹線の新駅設置の促進につきましても、首都機能移転の動向が大きなかぎとなることは事実でありますので、促進主体は今市市、大田原市を初めとする近隣15市町村による期成同盟会でございます。本圏域の活性化を図る上で最大の夢であり、課題であります。このことから、新知事が公約にある市町村重視の県政の推進に合致するものと考えておりまして、今市市としても同盟会の一員でございますし、福田新知事は選挙中に「渡辺知事は、新幹線新駅設置に対し、非常にこの期成同盟会に援助をしなかった」と言っておりますので、今度は強い協力、支援がいただけるものと確信をしております。 また、これらを踏まえ、杉並木基金政治的判断をどのように対処するのかとのご質問でございますが、ご案内のとおり日光杉並木保護基金への拠出の目的は、我が国でただ一つの国の特別史跡・特別天然記念物の二重指定を受けた貴重な文化遺産であり、新幹線新駅設置の準備資金として総合交通施設整備基金に積み立てておりますところの資金の一部を活用いたしまして日光杉並木のオーナーとなり、文化遺産の保全に協力をするものであります。 ただし、新駅設置の資金が必要となりますれば、拠出した資金につきましては買い戻し要求を行いまして、直ちに返却をしていただくものでございます。 福田知事の10大政策におきましても、日光杉並木など文化遺産の保護に努めると明言しておりますし、新幹線新駅の設置につきましても、次期栃木県総合計画において重要プロジェクトとして位置づけがなされるものと思われますので、さきに述べましたとおり、県政につきましては従来どおりの姿勢で臨んでまいりたいと考えておりますので、ご了承賜りたいと思います。 次に、塩谷広域行政組合RDF化施設についてのご質問でございますが、さきの栃木県知事選挙において福田新知事が誕生したことによりまして、11月21日付の下野新聞のインタビューの記事によりまして、RDF化構想をやめるような大きな見出しで取り上げられておりましたので、私は福田新知事の発言の真意を確かめるために、今市市から出ておりますところの自民党政調会長の渡辺渡議員を介しまして、福田新知事の考えを聞いていただきました。 RDF構想をやめると言ったのは、県企業局が計画をしているRDF発電による発電を検討したいということでございまして、塩谷広域で行うごみ処理ではないということでございました。続いて、新知事が高根沢の町長を訪問した際に、高根沢の町長からもその真意を確かめたところ、これは別でございますからやりますと。氏家では町長がおらずに助役が会ったそうでございますが、助役にも同じような返答をした。喜連川の町長にもお会いしたときにそのような趣旨の発言をしたということを聞きましたので、私は安心をいたした次第でございます。 また、12月5日の新知事の県の環境整備課のヒアリングにおいても、福田知事はごみのリサイクルによる処理方式が一番いいんだという見解を示したということで、翌日の12月6日に県の黒崎環境整備課長から知事のオーケーが出たから安心してやってくれという電話がございました。塩谷広域行政組合が進めておるごみ処理は、地域環境に考慮した平成14年12月1日から適用されるダイオキシンの排出規制に十分対応が可能でございまして、さらには今後のごみ減量や資源化への取り組み状況によって変化するごみの処理量への対応についても十分可能な施設との観点から進めるものでございます。 RDF施設に対するところの反対陳情につきましては、塩谷広域行政組合広域行政組合議会のほか構成市町及びそれぞれの議会において、焼却施設のある氏家町松島地区と隣接をする喜連川町の小入行政区のほか、11月29日付で早乙女行政区の住民の方から提出をされたところでございます。また、平成14年12月1日から適用されるダイオキシンの排出基準に間に合うのかというご質問でございますが、広域行政組合におきましては、規制が強化される期日に間に合わせるため、反対される地域住民の方々にRDFについて正しく理解をしていただくため、日夜を問わず説明会を開くなど、鋭意努力をしておるところでございますので、ご理解とご協力を賜りたいと思います。 このほかの質問につきましては、それぞれの所管部長をして答弁をいたさせます。 以上でございます。 ○議長(高瀬和夫君) 経済部長、漆原正憲君。          〔経済部長漆原正憲君登壇〕 ◎経済部長(漆原正憲君) 矢板市の特産品づくりについての質問にお答えをいたします。 本市の特産品づくりにつきましては、昭和63年の市制30周年記念事業におきまして、「やいたの名産品」として県内一の栽培面積を誇るリンゴ、日本一の栄冠に輝きました和牛、シイタケを初め、コシヒカリ、ニジマス、木材、地酒、みそ、銘菓の9品目を選定してございます。さらに、地場産の農産物を生かした加工特産品として、平成2年度むらづくり振興対策事業で取り組みましたリンゴジュースがございますが、その他の加工特産品はみそ、地酒など限られたものしかございません。 そこで、平成7年度に矢板市農業公社が設立されましたのを機に、特産品開発の検討会を発足し、種々検討を重ねてまいりましたが、水稲地帯である当市におきましては、農産物の産地化が難しく、特産品として位置づけるまでには至らないのが現状でございます。 そのような中、近年では青年農業者を中心といたしましてイチゴ栽培農家が飛躍的に増加し、品質面においても東京市場で県内外の大産地と並ぶ高い評価を得るなど、本市の特産品が1つふえることを期待するところでございます。 さらに、平成13年度ふるさとルネッサンス推進事業におきまして、川崎地区に農産物加工場を建設する計画がございます。地場産の農産物を活用した郷土色豊かな加工品を開発することは、本市の特産品づくりに大きく貢献するとともに、生産者の生産意欲向上はもとより、小売業者等にとっても活性化につながるものと考えております。また、加工特産品は土産品としても最適であることから、観光面にも大いに役立つこととなるため、本市のイメージアップにも期待できるところでございます。 つきましては、農産物の生産振興と市内商工業の活性化、加工特産品の普及、啓発、利用拡大に関する施策を総合的に推進し、生産者を初め農業公社、市商工会等関係機関の取り組みを積極的に支援してまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(高瀬和夫君) 建設部長、川崎久君。          〔建設部長川崎 久君登壇〕 ◎建設部長(川崎久君) 片岡地区の集中豪雨時の災害対策についてのご質問にお答えをいたします。 降雨時の流域調査を実施していると聞いているが、その成果を早く生かした安心して暮らせる住環境の整備と、その周辺のその後の対応について伺いたいとのことでございますが、本年6月に片岡駅前周辺地区約 137ヘクタールの流域の現況流下能力調査等についての業務委託をしており、現在浸水区域の改修計画や全体的な水路整備計画等をまとめているところでございます。この報告書は12月末には提出される予定になっておりますので、当地域流域調査の成果を踏まえて、全体の整備計画書、年次計画書も含めて作成し、それらの計画書に基づき、安心して暮らせる住環境の整備を図ってまいりたいと思っております。 なお、早期に復旧が必要と思われる箇所については、措置をしたところでございます。 次に、JR側は横断溝の整備を今年度中に完了すると聞いているが、その流末整備について伺いたいとのことですが、JR宇都宮線横断溝の整備につきましては、宇都宮保線区よりJR側で工事を実施し、本年度中に完了したい旨連絡があり、近いうちに打ち合わせを行う予定になっておりますので、その協議結果を踏まえて、横断溝下流側の水路整備を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(高瀬和夫君) 教育次長大島良夫君。          〔教育次長大島良夫君登壇〕 ◎教育次長大島良夫君) 次に、安沢小学校の建てかえについてのご質問にお答えをいたします。 安沢小学校の建てかえにつきましては、本市といたしましても重点事業としてとらえ、学校施設整備計画により進めているところでございます。現在の状況でございますが、第2運動場の代替地としての用地の用地鑑定が終了し、また隣接の土地の境界の確認も終了して、現在実面積をはかるための測量調査をお願いしているところでございます。 なお、学校の建築場所につきましては、本年6月の第 243回市議会定例会において斎藤宇一議員にお答えしましたとおり、第2運動場を核に移転したいと考えているところでございます。現在は土地の買収に全力で取り組んでいるところでございます。用地の取得が済み次第、建設事業に取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 以上です。 ○議長(高瀬和夫君) 4番、山本元之君。 ◆4番(山本元之君) 再質問いたします。 福田県政との関係なんですが、従来どおりでなければどのようにするかも、私ここで確認をしていきたいと思います。そして、その上で杉並木についても取り崩しするのか、また今年度ふやしていくのか、その辺についても伺いたいと思います。 RDF化については、発電については反対ですが、その他については認めているという意見は聞きましたが、本当にこのようなことが進めても大丈夫なのか。また、今後とも調査費、建設費の助成があるのかないのか、その辺についても伺いたいと思います。 安沢小学校の問題でありますが、今設計中、また用地の交渉中とありますが、いつごろまでかかるのかについて伺いたいと思います。 最後の特産品づくりでありますが、できれば異種産業が中心となって、農業、商業、工業が中心となって、要するに公社でなく、そういうものが中心になって活性化を図れないのか、この辺、また市においても部課を乗り越えた協力体制がとれないのかについても伺いたいと思います。 以上です。 ○議長(高瀬和夫君) 4番、山本元之君の再質問に対し、答弁を求めます。 市長、山口公久君。          〔市長山口公久君登壇〕 ◎市長(山口公久君) 山本議員の再質問にお答えいたします。 県との関係は今までどおりのような体制で継続してやってまいりたいというふうに考えております。新幹線の問題しかりでございますし、RDFの問題、杉並木の問題、すべて同じではないかというふうに考えております。 ○議長(高瀬和夫君) 経済部長、漆原正憲君。          〔経済部長漆原正憲君登壇〕 ◎経済部長(漆原正憲君) 山本議員の特産品づくりについての再質問にお答えをいたします。 特産品ということでございます。生産品目の増加ももとより、管内のPRその他もろもろが一体にならないと特産品はできないものと、こんなふうに認識してございます。生産量ももとより、PRの方が大きなウエートを占めるのではないかと。市内にもたくさんの特産品的なものがございます。先ほどご質問にありました矢板牛ですね、これなんかもすばらしい牛が生産されておるわけでございますが、一方で矢板牛というような形でお店に出ることもないというような状況でございます。そういったようなところで、やはり市内関係機関ともどもご協議を申し上げ、PRに努めることが肝要かというようなことで考えてございますので、その辺を積極的に進めてまいりたいと、こんなふうに考えてございます。 以上でございます。 ○議長(高瀬和夫君) 教育次長大島良夫君。          〔教育次長大島良夫君登壇〕 ◎教育次長大島良夫君) 山本議員の再質問で、いつまでに土地の買収が決まるのか、それから設計はということのご質問にお答えをしたいと思います。 現在、先ほど申し上げましたように、代替地につきまして測量して実面積を出す。第2運動場の地主さんには、その旨の話で今回まで進めているところでございますので、この調査等が終わりましてからというような形になるのかなと。いずれにしましても、相手がいることでございますので、日にちについてはいつまでと限定はできないことをお許しをいただきたいと思います。 なお、設計につきましては、用地の購入が済み次第、建設工事整備を含めた形で取り組んでまいるということでございますので、設計はまだ手をつけておらない状況でございます。 以上です。--------------------------------------- ○議長(高瀬和夫君) 16番、石塚和正君。          〔16番石塚和正君登壇〕 ◆16番(石塚和正君) おはようございます。 午前中でございますので、おはようがよろしいかと思ってあいさついたしました。 私の今議会の一般質問は、大きく分けまして3件であります。 第1番目の質問は、新知事福田氏の対応について、第2番目として、市財政の対応について、第3番目として、学校教育の対応について。以上3件について順次質問をいたしてまいります。 質問に先立ちまして申し上げますが、今議会においては一般質問をされる方が大変多いので、質問の内容等が重なっているところがあることと思います。市当局において重複していると思われること、またニュアンスの似ているところの質問については、整理して、それなりの答弁をいただければ幸いであります。 第1番目の質問、新知事福田氏の対応について。 栃木県において官対民の対決と言われた知事選挙のドラマは、11月19日午後11時過ぎに福田昭夫氏当選ということで決着をいたしました。大方の県民の予想では、現職の渡辺氏の方が強いであろうと考えておられたようであります。しかし、福田氏の若さと庶民性、そして栃木県政を改革しよう、よくしようとする熱意が県民の方々に伝わり、草の根の選挙、千保大田原市長の決断等により、小が大を制したのであります。 もろもろの期待感の中で当選されましたことは、お見事の一言であります。当日のテレビは、福田氏の当選を告げ、福田氏と千保市長、そして大勢の支持者の方々の万歳の姿がテレビに写し出されました。余分ではありますが、当市大森副議長の姿が大写しになったのを私は記憶をしております。 16年間という長い県政は終わったわけであります。そして、新しい考え方を持った52歳という若い方が知事になったのであります。 新知事福田氏は、いろいろの公約を述べられて選挙戦を戦ったわけであります。公約の中にRDFの件についてやめる方向で検討すると言われております。この件については、塩谷広域の問題でありますので、矢板市議会で先に取り上げるべきではないと私は思います。しかし、矢板市民にとっては重大な問題であります。知事がかわったことにより、市当局も知事に対する対応も変わらなければならないことも多々あることと思われます。 そこで、市当局が前知事渡辺氏との高度な政治判断という高度な約束があったことは議会に報告されております。その高度な政治判断のために、 5,000万円という貴重な大金を出費したのであります。この件についてだけ言えば、渡辺氏の落選は残念でなりません。私見ではありますが、前知事渡辺氏より新知事福田氏は市長の経験者でもあり、庶民的でもありますので、山口市長とは性が合うのではないかと思われます。 大変失礼な表現になりますが、前知事渡辺氏は官僚の典型であり、人によっては近づきがたく、とりつきにくいように見受けられました。県内の首長のアンケートが地方紙に発表されました。大半の首長は県と協調、行政の継続を望んでいるようであります。 山口市長の地方紙の談話では、「評価については県政に対して未知数であり、不安である。また、県政にどのように臨むかということでは、県民、市民の福祉の向上を目指す上で、手法は違っても目的は同じであり、従来どおりの姿勢で臨む」と言われております。この談話での私の感じでは、行政の継続を信じているように見受けられました。 質問をいたします。 第1として、当市に対して県から今までに高度な政治判断の恩恵はなかったように見受けられます。この件に関し、その後しばらくたちますが、市当局からは何らの説明がありません。説明があってしかるべきと私は思っております。経過の説明をお願いいたします。 第2として、行政の継続ということは官庁の常識語であり、市当局においても議会に対しての説明の中でよく出ている言葉であります。市当局は県に対し高度な政治判断という難しい問題を継続してもらうべきであり、新知事福田氏に対して今までの経過内容について説明し、継続してもらうべく努力すべきであると思います。この件に関しては、新知事に理解していただくことが必要不可欠であります。知事がかわったことでありますので、一日も早く行動すべきであります。この件に対して市長はどのように考えているのか、質問いたします。 第3として、この件に関して、今後1年後においても議会に対し、その経過を報告されることをお願いいたします。そして、高度な政治判断としての支出金 5,000万円がむだにならないよう、最大の努力をされることを心よりお願いいたしまして、この質問を終わります。 次に、第2番目の質問、市財政の対応について。 この質問のきっかけは、日本経済新聞社の平成11年度の全国都市財政年報の決算データ及び分析という本を見たからであります。この本の内容の中で、矢板市の平成10年度の法人市民税の伸び率がマイナス42.3%であり、全国 670市中後ろから数えて2番目、 669番目の落ち込み率であるとのことであります。平成11年度もやはりマイナス23.3%であります。大変なことだと私は思っております。 ちなみに、伸び率トップは長野県塩尻市で、プラス 137%であります。上位から2番目は千葉県君津市、プラス76.7%、3番目は長野県諏訪市、プラス51.1%、 670番目、一番びりは和歌山県有田市でマイナス59.2%であります。私が意外に思った市があります。岩手県遠野市であります。上位から数えて9番目であり、プラス27.9%の伸び率であります。雪女伝説、カッパの伝説など、柳田先生の「遠野物語」で有名になった市であります。大変な山の中でへんぴな市であります。私も何度か通ったこともあります。恐らくまちおこしが成功したのかもしれません。 矢板市の平成7年度の法人市民税は約8億 7,000万円であります。平成11年度は3億 6,600万円とのことであり、わずか5年後で約5億 400万円也の減少であり、5分の3減少したわけであります。市当局では、平成11年度の貸借対照表を発表されました。一般的な呼び名、バランスシートと言わせていただきます。先月の全員協議会において、市当局よりバランスシートの説明がありました。市当局の説明では、財政内容は健全経営であるとのことでした。 ある議員の質問の中で、道路や橋梁、学校は財産であると言っても、売買できるものではない。よって、財産とみなすのはいかがなものかと言われたようなことがあります。私も全くそのとおりだと思います。民間企業ならば、財政の苦しいときには本社の社屋まで売ってしまったという実例がたくさんあります。しかし、市当局で財政がどんなに苦しくとも市庁舎を売るわけにはいかないでしょう。市民が納得できるバランスシートを発表すべきと私は思っております。 私見ではありますが、市の財政はほかの市より借金が少ないだけであると私は思います。これから後は、歳入が減少してくるのは火を見るよりも明らかであります。週刊誌のダイヤモンド誌によると、市の評価は経済力、成長度、快適性という3つの総合点で決めるそうであります。全国的に見て、黒磯市は16位であり、大田原市は22位であります。矢板市は32位だそうです。しかし、矢板市に大企業のシャープがあっての32位であることを忘れてはならないと思います。また、高原山の大自然も快適性という点で十分考慮されているものであります。矢板市におけるシャープ矢板工場の今後の動向がどのように展開されるのか、私も多くの市民も大変心配していることと思います。 それでは、質問いたします。 第1として、今後5年間の歳入の見通しについて、またバブル時最大のときの歳入と平成11年度の歳入の差額について示してください。 第2として、歳入減少により市財政のどんな面を見直すのか、示してください。また、未収金の総額は不景気が続く限りどんどん増大するものと思われます。未収金の内容によっては、歳入減少に合算されるべきと私は考えております。 第3として、知事がかわったことに対して市財政の内容について、今後の見直しはあるのかどうか示してください。 以上でこの件についての質問は終わりますが、ダイヤモンド誌の言われる経済力、成長度について市当局はよくよく熟慮し、市民のこれからの福祉の向上を考え、真剣に取り組むべきであります。快適性については、高原山という大自然があり、この大自然を守っていくことこそが肝要であります。 第3の質問、学校教育の対応について。 私は若い時分には教育者という職業は大変よい職業であり、大変あこがれを持っておりました。現在は大変難しい職業であり、命がけのときもあると思っております。陰湿ないじめによる子供の自殺、学級崩壊、不登校、子供の集団的なヒステリーや子供の忍耐力不足による突然キレる、子供が学校に人を殺傷できるような大きな刃物を持ってくる、黒磯市においては、女の先生が生徒に殺されてしまいました。本当に命がけであります。 子供が先生に対して土下座を要求する、少子化による子供への過保護、子供は自分自身の身分というものがわからなくなっているようであります。数えると切りがありません。このようなことを含めて、教師は日々大変な心労があることと思っております。ストレスも相当なものと考えられます。このような状況の中において、学校教育はいろいろの問題点を抱えていると思います。 まれではありますが、先生が子供に性的ないたずらをするなど、わいせつ行為などもあり、マスコミをにぎわすことがあります。また、ストレス等により教師のうつ病など、精神疾患が指摘されております。教師の人事異動時にストレスを最も多く強く感じるようであります。国においては、教育基本法、改正少年法、IT教育、いろいろな立場の評論家、政治家がマスコミに登場し、自説を述べております。秀才型のひ弱い先生が多いように思われる昨今、学校は大変だなという私の実感の表現がぴったりというような気がいたします。 それでは、質問いたします。 第1として、新教育長としての抱負をお尋ねいたします。 第2として、週5日制についてはいろいろの意見があるようです。学校の荒廃、塾通い等、悪い点の指摘もあります。教育長はこの完全5日制に向かっての目的、感想、抱負をお尋ねいたします。 第3として、道徳教育35時間について。 ある教育評論家は「教育勅語のよいところを取り入れて道徳教育をすることが必要である」と述べております。また、祖先崇拝、自分のうちの仏様を大切に考えるような教育を取り入れるべきと言われる教育専門家もおるようです。 道徳教育年間35時間に対して、教育長の感想をお尋ねいたします。また、道徳教育について自説を述べていただければ幸いであります。 第4として、教師の人事異動について。 教師のストレスは人事異動の時期が一番多いと言われているようであります。特に、若い先生に多いとのことです。民間企業では思い切った人事異動が行われます。しかし、企業人は単身赴任にもくじけません。知的労働者の弱さかもしれません。教育長は人事の重要性はよく熟知していることと思います。政治的なものは一番避けるべきことであります。教育長は教師のストレスを考えた人事も肝要であると思います。また、公平さも必要であります。教育長の人事に対する存念をお尋ねいたします。 第5として、教師のストレス等によるうつ病など、精神疾患について。 ストレス社会と言われております昨今、ストレス解消の上手・下手、ストレスの強弱はその人の精神力によって差があると思います。また、いろいろの解消方法があります。矢板市の小・中学校において、うつ病などの精神疾患の実態はどのような状況なのか、またどのように対応しているのか、お尋ねをいたします。 第6として、教師のコミュニケーションについて。 現在の学校を観察してみると、表面はよいように見受けられます。議員にも大変気を使ってくれております。しかし、私には実態については全然わかりません。民間企業などにおいては、酒などを飲みながらのコミュニケーションが多いように思われます。教師間のコミュニケーションはどのようなものなのか。また、年間何回ぐらいなされているのか、お尋ねをいたします。 第7として、教師の社会体験について。 新聞の読者の方々が意見を述べられる欄に、時々教師の方々のご意見が述べられております。社会体験の期間については、長い方がよいという方と、短期がよいという方、よい体験ができたと言われる方、必要ないという極端な人もいるようであります。その他いろいろの意見が見受けられます。教育長は社会体験をどのように考えているのか、お尋ねをいたします。 第8として、教師の不祥事について。 学童生徒の不祥事が多い昨今でありますが、教師も神様でなく人間であります。矢板市においてもゼロではないと私は思っております。なければ結構です。あるとするならば、話せる範囲でお聞かせを願います。 第9として、IT教育について。 私たち文教厚生常任委員会は、去る11月14日から16日にかけて、京都府京田辺市のIT教育の状況をつぶさに視察をいたしてまいりました。市当局は今後IT教育をどのように進めていくのか、お尋ねをいたします。 第10として、教育委員会の委員構成について。 私は教育委員会の委員構成について何となく不安に思うことがあります。教育長を含めて小・中学校の教育の現場に、全然経験のない方ばかりであります。なぜこのようになってしまったのか、存念のほどをお尋ねいたします。 私は、教育とは「仰げば尊し」、「互いにむつみし日ごろの恩」、この歌のようになることが一番であると思っております。文部省の役人及び教育に携わる者に対して、初代文部大臣森有礼氏が座右の自警として、教育には命をかけるべきということを述べております。明治時代の森有礼氏の座右の自警の書が、平成の今日、今でも文部大臣室にこの書が飾りかけられているそうです。森有礼氏は、四十余歳の若さで暗殺という悲劇の人でもあります。 つけ加えることがあります。学校内で起こったことで、どんな小さなことでも教育長が必要とするような情報は、すべて把握できるよう、各小学校の校長との上下の差のない交流、交遊が大切であり、また今後の難しい教育の対応に対し、教育長の命をかけた努力が必要であります。 もう一つつけ加えます。議員の質問に対しての答弁を聞いておりますと、よいと思われるものもありますが、上手に逃げている感じのものもあります。私は思います。例えば南工業団地への工場誘致に関して、県の所有の工業団地であるとか、県と協力して努力するとか、今日の経済状況が厳しいとか、上手に答弁をされております。また、逃げている答弁と思われることもあります。 私たち議員にとって、行政に介入できる大切な一般質問に対して、このようなる答弁では私たち議員にとっては大変残念でなりません。例えば工場誘致活動にこれこれの予算を計上しており、全力を挙げて努力しますというような具体的な答弁を期待しているのが各議員の気持ちであると私は確信をしております。 今後、各議員が納得するような、そして市民が理解できるような答弁を心よりご期待申し上げまして、私の全質問を終わります。 ○議長(高瀬和夫君) 16番、石塚和正君の質問に対し、答弁を求めます。 市長、山口公久君。          〔市長山口公久君登壇〕 ◎市長(山口公久君) まず、石塚議員の杉並木オーナー制度などについての質問にお答えをいたします。 本市は新幹線新駅設置のための準備金として、平成3年度から総合交通施設整備基金の積み立てを行っておりますが、その積み立てる準備金の一部を日光杉並木オーナー制度設立の趣旨に賛同して、杉を購入する際、私は高度な政治判断によって購入するとお答えをいたしました。私も林業家でございますことから、自然や木に対する愛情は人にまさるものを持っておると自負をしております。それゆえ県が世界に誇る文化遺産の杉並木が倒壊の危機に瀕しているのを守ろうと保全に立ち上がったその熱意に賛同いたしまして、本市でもぜひ協力したいと思いまして、新幹線新駅設置のための準備金の一部を活用しまして、杉並木保護基金に参加協力をしたものでございます。 県においては、本市が進めております新幹線の新駅設置運動に対しましても、大変協力的に対応していただいており、このような観点からも、新幹線基金が必要となるまでの間、杉並木を守るという県の事業に対しまして、本市も協力を行っていくという相互協力関係を培っていくことが高度な政治判断とご理解を賜りたいと思います。 それから、私は福田新知事の誕生によって杉並木のオーナー制度がどうなるのか、その動向に注目をして見守っておったのでございますが、その福田新知事が市長当時書いた本を見ますと、日光の杉並木の保護の必要性を非常に強く訴えておるので、この制度は継続されるものと信じておったのでございます。 それでも、ただいま議会が開催されておりますが、その市議会でこの問題が質問に出るというので、心配でございましたので、12月8日、県に参りまして、教育委員会に参りまして、杉並木オーナー制度の担当の文化課長に会いたいということで申し入れをしましたところ、きょうはちょうど福田知事が教育委員会関係のヒアリングをやっておるというので待っておったんですが、夕方になっても終えないというので一たん帰ってきました。そうしましたところ、文化課長から5時過ぎに電話がございまして、今後もこの仕事はすばらしい仕事だから継続していきたいと、1本でも県民の理解を得るよう協力してくれという指示の所信表明があったというので、私もほっとした次第でございます。 つきましては、先ほど山本議員のご質問にもお答え申しましたように、知事がかわることによって、私の政治判断も変えるようなことはございません。むしろ新知事に対しましては、今まで以上に協力を願えるよう働きかけてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 それから、本市の教育委員会の委員の構成を見ると、何となく不安に思うと。教育長を含めまして小・中・高の現場での経験者が教育委員にいないのではないか。なぜか、存念を伺いたいというご質問でございますが、教育委員会の職務権限というものは、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第23条にございますように、学校教育だけではなく生涯学習など、教育に関して広範囲にわたっておりますので、教育委員につきましては、小・中・高の現場での経験の有無は必ずしも満たさなければならない条件ではないと考えております。 また、校長への民間人の登用や学校評議員制度の導入など、学校教育に対する時代の要請を考えあわせますと、教育委員は教育全般に関する幅広い識見はもとより、民意を代表しての信望を有することが一層求められると思われます。本来、教育行政は適切に民意を反映させる必要がございますし、委員には教育の専門家であるよりも、民意を代表するに足る信望を負っておる人が期待されるわけでございます。そして、教育委員会はそのような委員の合議によって基本方針を決定しまして、それを専門家である教育長が執行するという、いわゆる横文字で失礼でございますが、レイマン・コントロール、政治行政の一部の運営を一般の人に任せるという、こういう方法が広くとられておるわけでございます。 したがいまして、教育委員の選任に当たりましては、小・中・高の現場での経験があるかないかということよりも、先ほど申し上げましたように、法律の第4条第1項にもございますように、人格が高潔で教育、学術及び文化に関し識見を有することが重要ではないかと考えますので、ご理解を賜りたいと思います。 特に、新しく教育長になられました遠藤教育長は、既にご存じのように県の社会教育課長補佐の当時、非常に荒廃しておった藤原町から要請されまして、藤原町の荒れた中学校の立て直しに1期ほど行っておったんですが、すばらしい1期4年間で見事にこれが正常化に果たしまして、これは教育関係者の広く認めるところでございまして、県民の知るところでございます。また、現在強く叫ばれております生涯学習、社会教育についても、県教育界の第一人者でございまして、文部省の生涯学習審議会の専門員、県の生涯学習課長等を歴任いたしまして、大いに期待申し上げる教育長でございますので、よろしくひとつお願いをいたします。 その他の質問につきましては、教育長及びそれぞれの所管部長をしてご答弁いたさせます。よろしくお願いします。 ○議長(高瀬和夫君) 教育長、遠藤忠君。          〔教育長遠藤 忠君登壇〕 ◎教育長(遠藤忠君) 次に、学校教育の対応についてお答えをいたします。 初めに、新教育長としての抱負についてでありますが、学校教育を中心にお答えをさせていただきたいと思います。 教育長に就任しまして、はや2カ月が経過いたしました。この間、私は市内の小・中学校を訪問いたしまして、授業の様子、子供たちの日ごろの様子など、その実態の把握に努めてまいりました。また、11月からは各学校の校長に現在各学校が直面しております問題、課題、その対応について文書による報告を求めまして、面接によってその説明を受けたところでございます。その結果、どの学校におきましても、平成14年度から全面的に実施になります新しい教育課程への対応と、さらにはさまざまな児童・生徒を抱えておりまして、その指導に先生方が熱心に努力していること、特に中学校におきましては、議員の皆様ご案内のとおり、生徒指導に大変ご苦労されていることなど、その状況の実態を把握することができました。 石塚議員ご案内のとおり、現在国を挙げて心の教育あるいは学校教育制度の改革など、教育改革のための具体的な施策が実施されております。本市におきましても、今次の教育改革の理念を踏まえまして、本市の実情あるいは児童・生徒の実態等を踏まえて、矢板市の学校教育の目標であります「子どもの良さを伸ばし、自ら学ぶ力を育てる教育」を積極的に推進してまいりたいと考えております。 学校は子供たちが1日の大半を過ごす学習の場でもあり、また生活の場でもあります。学校教育こそが明日の矢板市を担う子供たちの人間形成の礎になるというふうに考えております。したがいまして、快適な学習環境のための老朽施設の改築や、あるいは指導内容、指導方法の多様化、さらには情報教育への対応、さらにはいじめ、不登校、問題行動、そして開かれた学校づくりなど、学校教育行政の課題に積極的に取り組んでいく考えであります。 しかしながら、学校教育は何と言いましても先生方の力量に負うところが極めて大きいわけでして、私は教師の使命感、あるいは教育愛、こういったものの醸成、さらには専門職としての資質、能力、これを高めるための研修の機会を充実させていきたいというふうに思っております。 特に、一部の児童・生徒の生活指導あるいは生徒指導が極めて難しい状況にありますことから、学校が学習の場としての機能を取り戻し、当たり前のことが当たり前に行える学校にすることが当面の課題であるというふうに考えております。また、長期的にはこの21世紀の社会に生きる今の子供たちには、国際人である前に、自分をはぐくんでくれた我が国の文化や伝統、歴史について語れる誇りある日本人としてのアイデンティティーを確立してほしいと願っております。 そのためにも、私は子供たちが自然体験あるいは社会体験を通して、一人一人が自分の最も身近にある自然あるいは家族、地域の人たちに支えられていること、風土に至るまですべてのものが自分の存在そのものと深く結びついていることを感じ取り、郷土矢板市をたくましく切り開いていく感性豊かで創造力に富んだ力強い人間に育ってほしいというふうに願っております。 そういう意味で、あらゆる教育活動を通してふるさとのよさを発見し、ふるさとへの愛着を育て、ふるさとに生きる意欲を感じさせる「ふるさと教育」に取り組んでいきたいというふうに思っております。自分が生まれ、育ち、生活する矢板市に対する誇りや自信を持たせる教育を進めていきたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただき、ご支援いただければと思っております。 次に、学校5日制の対応についてですが、学校5日制は子供たちに自分が自由に使うことができる時間を与えて、ゆとりある生活の中で家庭や地域で、自分一人で、あるいは友達と、また家族や地域の人たちとさまざまな体験をすることによって、自分のよさが発見できたり、夢中になってやれる喜びや充実感を味わったり、遊びや自然体験、社会体験を通して豊かな感性や社会性を身につける。そして、それから今後の社会に生きる心豊かで主体的に生き抜くことのできる子供たちを育てる、こういうねらいがあって導入されたと考えております。 私は子供たちは自然とのかかわりの中で、その美しさを感じ取ったり、あるいは心を磨いたり、自分の身を守るすべを身につけていくんだろうし、人とのかかわりの中で、喜びや悲しみ、あるいは人の愛情というものを感じ取っていくんだろうと思っております。 したがいまして、この学校週5日制は子供たちを家庭や地域に戻して、子供たちが思い思いに工夫して過ごす中で、失敗したり、あるいは挫折したりして、子供たちが生きる力を身につける極めて意味のある施策であるというふうに理解をしております。 教育委員会といたしましても、この学校週5日制の趣旨が十分に生かされるよう、家庭や子供育成会あるいは青少年育成団体等との連携を図り、条件整備に努めていきたいと考えております。 次に、道徳教育年間35時間についてでありますが、文部省は学校における道徳教育は、学校の教育活動全体を通して行うものとしており、そのうち道徳の時間については、年間35時間を標準時数と定めております。 道徳教育あるいは道徳の時間は、心の教育推進の中核であるというふうに理解しております。矢板市の小・中学校におきましても、年間35時間を計画に位置づけて実施しております。私は現在の子供たちは、物質的には非常に恵まれ、しかも親の過保護、さらにはさまざまな体験不足、そういうことから、基本的な生活習慣、思いやりの心、自己抑制力、忍耐力、あるいは社会的適応力が養われていないことなど、いわゆる規範意識や倫理観に欠けておりまして、それが近年の児童・生徒の問題行動の背景や原因になっているというふうに思っております。 こうしたことから、道徳教育の充実は今後の学校教育の重要な課題と受けとめておりまして、各学校においては道徳教育を心の教育の中核として位置づけ、道徳の時間だけではなくて、学校行事などあらゆる教育を通して、その指導の充実を図っていくようお願いしていきたいと思っております。 次に、教師の人事異動についてですが、教職員の定期異動は地方教育行政の組織及び運営に関する法律、この趣旨に基づきまして、平成13年度小中学校教職員定期異動方針に従って、県教育委員会と市町村教育委員会が一体となって行うこととしております。 私はこの人事というのは、その人を大切にすることだと思っております。その人のよさ、持てる資質、能力をどう発揮させることができるか、その人の将来をも考慮して、適材を適所に配置するということだと考えております。また、教職員にとりましても、この人事異動というのは、いかなる研修にもまさるものでありまして、教職員の資質向上を図る上で極めて重要であるというふうに思っております。 したがいまして、校長の意見具申を尊重しまして、本人の勤務実績、年齢、あるいは同一校での勤務年数等を考慮いたしまして、本人の希望を踏まえて教職員一人一人が意欲を持って教育活動に取り組めるような適正な人事異動を行っていきたいというふうに思っております。 次に、教師のストレス、うつ病、精神疾患等についてですが、教師はその職務内容あるいは職場環境、そういったものから精神的疾患など心の不健康状態に陥りやすい傾向があります。本市におきましては、現在、傷病休暇中の教師が1名、通院治療中の教師が1名おります。教師は日常的に児童・生徒に接する立場にありまして、その人格形成に大きな影響を与えることから、教師の心の健康保持増進は個人の問題にとどまらず、学校教育を円滑に実施する上で極めて重要であるというふうに考えております。 したがいまして、各学校の校長、教頭は日ごろから親身になって、教職員の相談に応じられる人間関係づくりに努めるよう指導しているところであります。また、外部医療機関等との連携を図り、専門医の相談が受診できるよう、適切な対応をお願いしているところであります。今後とも日ごろから職場環境の改善に努めるなど、心の健康増進に努めるよう指導していきたいと考えております。 次に、教師のコミュニケーションについてですが、現在、学校教育はさまざまな課題を抱え、その解決のために先生方は多忙な毎日を送っています。しかし、学校も組織でありますので、当然教師同士でコミュニケーションを図って仕事や悩みについて相談をしております。 仕事に関しては、職員会議、現職教育、放課後など、相談し合っておるようでございます。時代の変化とともに、教師の意識もかなり多様化してきております。特に、ご案内のとおり、宿直制度がなくなったり、あるいは車社会の進展によりまして、酒などを飲みながらコミュニケーションを図るという機会も少なくなり、また経験豊富な先輩教師からいろいろな指導を受けて人間的なつながりをつくるということも少なくなってしまったことは事実であります。したがいまして、教師の中には悩みを一人で抱えてしまう場合もありますので、校長、教頭などには日ごろから先生方の職場の人間関係づくりに特に配慮するようお願いしているところであります。 次に、教師の社会体験研修ですが、教員の社会体験研修につきましては、県教委の平成11年度から実施したものでございまして、本市では今年度までに2名の教員が派遣されております。成果といたしましては、企業が経営の方針を明確にして、組織的に運営されていること、あるいは経営者がリーダーシップを発揮して目標達成に努力していること、そして企業の厳しさ、こういうことにも触れることができたという報告を受けております。 私は学校教育の成否は教師の力量に負うところ極めて大きいと、そういう観点から、社会体験研修は教育者としての視野を広め、社会性を身につける上で極めて有効な手段だと思っております。本市の先生方にも積極的に参加するよう働きかけてまいりたいと思っております。 次に、教師の不祥事についてですが、マスコミ等では教師の不祥事が大きく報道され、教育行政にある者として非常に残念であり、遺憾に思っているところであります。今さら言うまでもなく、教育は児童・生徒の人格形成を目的として、児童・生徒または保護者との信頼関係の上に行われるものであります。したがいまして、教師にはその職務の責任と特殊性から、高度の倫理性が求められているのでありまして、信用を傷つける行為は決して許されるものではないというふうに思っております。 幸い本市におきましては、私が教育長に就任してから今日まで、教師の不祥事の報告は受けておりません。また、ないものと信じております。今後とも教師の綱紀の粛清につきましては、機会あるごとに指導してまいる所存であります。 最後に、IT教育についてですが、本市では平成5年度からコンピューター教室の整備とともに、中学校は生徒1人当たり1台、小学校は児童2人当たり1台のパソコンを整備してまいりました。さらに、平成14年度には小学校も児童1人当たり1台に増設する計画でございます。 インターネットにつきましては、平成11年度に各中学校に1台、今年度各小学校に1台の接続を完了したところでございます。平成14年度から実施されます新しい学習指導要領の中に、コンピューターを中心とする情報教育を一段と推進する方向が示されておりますので、校内LAN、すなわちコンピューター教室、図書室、普通教室などの校内情報ネットワークにつきましては、財政状況を考慮しながら国庫補助事業を導入して、学校施設とともに整備してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(高瀬和夫君) 総務部長、井上光夫君。          〔総務部長井上光夫君登壇〕 ◎総務部長(井上光夫君) 次に、市財政の対応についてのご質問でございますが、市におきましても、中期的な視野に立った財政運営を進めるため、平成13年度から5年間の中期財政見通しを国の中期財政試算等で示されました費用等により試算をしたところでございます。それによりますと、歳入総額は平均伸び率で 2.3%と見込み、そのうち一般財源の平均伸び率は1.6 %で、歳入総額の平均伸び率を 0.7ポイント下回ると試算したところでございます。 一般財源の柱であります市税の伸びは、現在の社会経済情勢からは、今後5カ年の平均伸び率は 0.7%程度で、50億前後にとまる見通しであると推計したところでございます。特に、ご質問の法人市民税について見ますと、石塚議員ご指摘のとおり、平成10年度、平成11年度決算額では対前年度に比べ伸び率で42.3%、23.1%と大幅に落ち込んでおりますが、これは矢板市に限ったものではないかと思いますが、本市の場合は特に市内の大手企業の落ち込みが大きく影響したものであります。 ご質問のバブル時と平成11年度の歳入の差額について、法人市民税で見てみますと、今までのピーク時は昭和61年度で約11億 5,700万円でありましたが、平成11年度は約3億 6,400万円となり、ピーク時になりまして伸び率はマイナス68.5%となり、往時と比較して7億 9,300万円の減となっております。いかに経済不況のあおりが市の財政にとっても厳しいものかがご理解いただけると思います。 しかしながら、本年度はその企業収益が持ち直し、回復基調にありまして、今年度末では増収が見込まれます。とはいいましても、過去の決算書の推移、今後の経済成長を勘案しても、一部の大手企業は情報通信関連が好調を持続しているものの、他の業種は依然不透明であり、法人市民税全体では不安定で、以前の成長期のような大幅な伸びは期待できないと思います。 このような厳しい財政見通しの中、本市は平成13年度から21世紀矢板市総合計画がスタートし、地方分権の推移が加速する状況で、今後多様化する住民ニーズや重要な政策課題に対応するため、歳入においては国県支出金や交付税の確保はもとより、自主財源の確保に努め、特に使用料、手数料の適正な見直しを図り、市税等収納率の向上に努め、財源の確保を図っていきたいと考えております。 一方、歳出では引き続き経費の節減を図り、組織機構や事務事業等施策全般にわたり見直しを進め、事業の導入に当たって、特に補助、単独事業の選別には交付税算入等、地方財政措置のある事業を優先して的確に選択し、コスト縮減を図りながら計画的で効率的な財政運営を心がけてまいりますので、ご理解をいただきたいと思います。 次に、新知事への対応でありますが、基本的には行政は政策論争であっても、住民の福祉の向上を目指す上で目的は同じだと思いますので、手法は違っても継続性には変わりはないと考えております。したがいまして、従来どおりの姿勢で臨む所存でございます。 以上でございます。 ○議長(高瀬和夫君) 16番、石塚和正君。 ◆16番(石塚和正君) 時間がないので、再質問はちょこっとだけさせていただきます。 教育長さんなんですが、大変いい回答だったような答弁だと思っておるんですが、何か模範的な感じがして、やはり私としてはテレビドラマに出てくる武田鉄矢的な先生というような、ああいう人がこれからは大変よいと思いますので、武田鉄矢的な先生の、ああいう人を育てるようなことをぜひお願いしたいと思いまして、要望だけでございますので、返事は結構でございます。済みませんでした。 ○議長(高瀬和夫君) 暫時休憩いたします。 再開は午後1時といたします。              午前11時54分  休憩--------------------------------------- ○議長(高瀬和夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。              午後1時04分  再開---------------------------------------一般質問続行 ○議長(高瀬和夫君) 一般質問を続行いたします。 8番、大貫雄二君。          〔8番大貫雄二君登壇〕 ◆8番(大貫雄二君) 第 245回定例会に当たり、通告に従いまして一般質問をいたしたいと思います。 社会経済情勢の変化を的確に対応し、輝く矢板市をつくるべき新しい矢板市総合計画が来年、平成13年にスタートをいたします。平成13年は西暦2001年の21世紀のスタートでもあり、「人・郷土・産業が調和したつつじの郷・矢板」を目指す矢板市総合計画を同じくスタートできることがすばらしいことに感じられ、さぞかしこの計画は輝く矢板市をつくることができることを期待をし、そのまちづくりについて3つの質問をいたしたいと思います。 まず第1点は、循環型社会への取り組みについてであります。 大量生産、大量消費、そして大量廃棄型の社会経済活動により発生をする環境問題を解決するために、ことし5月26日、循環型社会形成推進基本法が成立をし、発生を抑制、再使用、再利用の3つの柱を基本とした社会づくりが進められております。 現在、資源の少ない我が国は年間約6億トンの原料を世界より輸入し、そのうち 9,000万トンを製品として輸出をしていると言われており、その6億トンと 9,000万トンの差が日本国内に残るとされております。国内に残るものが加工品となり、私たちの生活を豊かなものにし、より経済を発展させることにより、加工品となったものが一方で廃棄物に形を変え、不法投棄やダイオキシン汚染の発生、さらには酸性雨や地球温暖化、オゾン層破壊などに形を変えて私たちの生活環境へ悪影響を及ぼしているとされております。 私たち住民が出すすべての廃棄物が、ごみとしてただ単に行政や民間事業者に処理をされているという単純な意識だけでなく、出される廃棄物が最後の最後、熱になり、二酸化炭素になり、私たちの生活に影響を及ぼしているんだというところまで考えた住民意識や、廃棄物を出さない、つくらない生活環境、そして社会構造の変革が今急がれております。 一方で、リサイクル施設や廃棄物処理施設などが国の法律により、より厳しく基準化をされ、今ある施設の改良工事でさえも、公共施設であっても、地域住民などの理解がますます困難になっていくという中、行政においても全国的に移動する廃棄物に対して、和歌山県や香川県などは県外廃棄物の持ち込み禁止をし出しており、この動きは全国的な広がりを見せているなど、廃棄物処理をめぐり早急な循環型社会の構築が今求められております。 日本の経済社会が21世紀で発展するには、循環型社会の構築が不可欠であるとされており、循環型社会へ向け矢板市として廃棄物対策、リサイクル対策について取り組み、考え方をお伺いするものであります。 第2点は、行政評価制度導入についてであります。 今、行政が行う数々の事業は、限られた財源のもとで少子・高齢化や高度情報化、環境問題など多様な行政需要が見込まれております。開かれた行政、住民本位の行政を目指すものの、その行政効果を数字であらわすことは今までしてきませんでした。地方分権が進められる中、客観的な判断基準を持って行政や各事業を指標により評価をし、その結果をもとに、より必要が求められるものや緊急性のあるものへの充実を図り、少ない財源をより有効利用するための管理システムが今求められております。 単なる事業のむだや予算の削減を目的とした事務事業に対する評価でなく、政策や施策を対象とした政策評価を指標に出し、客観的に評価し、予算編成、行財政改革へつなげ、行政の透明性向上を目指すとするものであります。 導入することにより、行政の説明責任の向上や職員の意識改革、行財政改革の推進、地方分権と政策形成能力の向上などの数々の効果が上がるとされており、特に今まで長期計画である総合計画などは、矢板市の行っているローリング方式より、この方式を取り入れることにより、総合計画全体の達成に向けての最適な手法や、計画全体に対する判断、計画に対する有効な改善策での対応、総合計画全体の流れの状況を見ることができ、早期で対策を講じることにより、計画をより一層前進させることが可能になります。 1つの方法でありますインプット・アウトプット・アウトカムの指標方法は、予算の投入量、実施量、そして成果とする数字指標にあらわすことによって、総合計画達成に向け各政策状況を検証していくことは、政策を継続するに当たり、問題を早期で見つけることができ、目的達成に向け、質の向上や経費の効率化を数字というもので評価することができ、各政策分野の課題を的確に把握することにより、より効果的な施策の展開を図ることが可能になります。 行政のより一層の透明性を目指し、行政評価制度導入についての取り組みについてお伺いするものであります。 第3点は、教育を取り巻く社会環境についてであります。 教育を取り巻く社会環境を考えたとき、私たちは子供とのかかわりから、すぐに有害環境となる雑誌、ビデオなどの有害図書に始まり、これらを取り扱う自販店や、これから一歩前進した覚醒剤やシンナー犯罪の心配をするものであります。 9月議会、亀山議員での答弁で、矢板市少年指導センターの虞犯や不良行為少年に対する指導報告がされ、矢板市が取り組んでいる少年を取り巻く社会環境への街頭指導、環境浄化活動状況の実態が報告をされました。 青少年、特に中学生の暴力行為が深刻化をする中で、私たちは矢板市の将来を担う健やかでたくましい青少年を育成すべく、最大の努力をしなければなりません。9月議会において、大島前教育長の答弁の中には、家庭社会にもその要因の1つがあり、それらに対処するために地域社会との連携による解決策が求められているとのことであります。 子供を地域社会に戻し、いろいろな社会体験をさせ、自分たちは社会の一員であることを自覚させ、自分の立場と責任をみずからが感じ取れる社会的環境づくりが一つの対応策として今求められております。 県の「マイチャレンジ推進事業」は、心の教育の一環として、教室を学校から地域社会に置きかえて、子供たちに社会体験活動をさせることにより、学校と地域社会がともに子供を育てようとする事業であります。子供たちが大人社会に入ることにより、大人との深みのある交流ができ、学校を離れて自分を見つめ直す時間ができる、自分の家庭では考えられない気遣いや、学校では感じられない大人社会での自分の立場などが感じ取れるなど、心の教育につながるとされております。 国の教育改革においても、「思いやりの心を育て、道徳教育の主柱をなすもの」として奉仕活動を挙げており、その一環としての社会体験活動は、新しい時代にふさわしい教育基本法の取り組みとして必要と位置づけられております。これからの教育を取り巻く社会環境づくりをもっとより数多くの場面で取り入れていくべきとされております。 2002年度からは完全学校5日制になり、自分で考える時間や地域とかかわりがふえてきます。一方で、家庭教育力は今以上は望めないと指摘をされ、学校における特に中学生の暴力行為が心配をされる中、私たち社会環境を生かし、学校に閉じ込め、先生に任せるだけでなく、子供たちと社会を一つにし、健全な子供を社会全体で育てていくことこそ、学校崩壊対策としての重要な解決策となると思われます。教育を取り巻く社会環境についてお伺いするものであります。 以上3点、明快なる答弁をお願いをいたしまして、一般質問を終わります。 ○議長(高瀬和夫君) 8番、大貫雄二君の質問に対し、答弁を求めます。 市長、山口公久君。          〔市長山口公久君登壇〕 ◎市長(山口公久君) 大貫議員の循環型社会への取り組み方についての質問でございますが、循環型社会とは第1に、大貫議員おっしゃいましたとおり、産業廃棄物の発生を抑制しまして、第2に、排出されたものはできるだけ資源として利用する、最後に、どうしても利用できないものは適正な処分をする。これが徹底されることによりまして、生活環境に与える影響を最小限に抑え、環境への負荷が低減される場合のことだと考えているわけでございます。つまりごみを出さないと、出したごみは資源として利用すること、利用できないごみは適正に処分することを徹底することが循環型社会の基本であると思います。 本市では、ごみ減量・リサイクルを効果的に推進するため「ごみを買わない、ごみをつくらない、ごみにしない」という考え方を基本といたしまして、生ごみ等はごみとするのではなく、それぞれの家庭で堆肥化を行い、花を育てる、野菜をつくる、そういった活用をし、自家処理を推進し、地域の子供育成会などの住民団体による資源回収を推進したり、さらにはごみの排出抑制や資源化を高めるための啓発事業など、さまざまな事業を展開をしております。 また、ごみの減量・資源化への取り組みは住民だけではなく、事業者にも積極的に取り組みをお願いをしておりまして、お客さんと店との相互協力により、買い物をする時点にごみを少なくしていこうと、過剰包装自粛・リサイクル協力店の制度などや、事業者の積極的な実践行動を促すものとしまして、やいたエコ・オフィス認定制度を導入しております。これらの取り組みは、県内外においても先駆けて取り組んでいる事業であります。各種事業を総合的に進めながら、資源循環型社会づくりに向けて進めておるわけでございます。それから、市では皆さんの家庭から排出されるごみを5種10分別で収集いたしまして、処理施設に運ばれたものをさらに分別しまして、それぞれリサイクルされておるわけでございます。 ごみの減量化・資源化は、地球環境保護の観点からも重要な課題であるわけでございますが、大貫議員ご指摘のとおりだと思っております。21世紀は便利さ、豊かさを享受しつつ、「モノ」を大切にしながらごみの発生を抑え、減量化や資源化を推進する時代で、減量化・資源化、いわゆる「減・資の時代」とも言えるのではないでしょうか。 今後も循環型社会形成推進基本法の趣旨にのっとった、まずは廃棄物等の発生抑制、次に再使用や再利用、熱回収、そして適正処理、処分を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 このほかのご質問につきましては、それぞれの所管部長をして答弁をいたさせます。 以上でございます。 ○議長(高瀬和夫君) 総務部長、井上光夫君。          〔総務部長井上光夫君登壇〕 ◎総務部長(井上光夫君) 行政評価制度の導入についてのご質問にお答えをいたします。 地方自治体を取り巻く経済状況は、現在も依然として厳しいものがあり、新たな財源確保が困難な状況の中、一方では社会情勢の変化により、少子・高齢化、高度情報化、環境問題などに代表される新規事業への取り組みなど、行政に求められている需要は依然として拡大、多様化する傾向にあります。 このような中で、限られた行財政資源を有効に活用し、市民の行政に対する満足度の向上に結びつける手段の1つとして、ご提言の行政評価制度がございます。行政評価については、その内容はさまざまであります。大方の考え方は、行政機関が主体となってみずからの行政活動を評価し、その成果を行政運営の改善につなげていくこと、さらにそれを制度化し、行政活動の中に組み込むことと定義されており、事業立案と執行の間にこれまで欠けていた評価と改善という手順を加え、さらにその結果を次の事業立案へ役立てる循環システムであります。 一言で言えば、目標を定め、そのために何をすればよいのか、そしてどこまで達成したか、達成状況の評価を行い、改善すべき点があれば、改善プランを策定していく、経営管理サイクルの仕組みとなっております。 行政評価制度の導入は、議員のご提言でありますように、行政活動の改善であり、職員の意識改革や行財政改革にもつながるものであり、今以上に質の高い市民サービスを提供するためにも必要であると考えております。 今、本市は「市民サービス株式会社」と銘打って行政運営を行っているところであり、顧客である市民の皆様に満足いただけるようなサービスに努めております。しかし、市民がどの程度満足しているのか、またどのようなサービスを期待しているのか、それらの現状を的確に把握し、認識する必要があります。つきましては、市民の満足度の向上にこたえるためには、提供するサービス内容を説明し、納得をいただき、そして改善を行うというサイクルを確立する具体的な手法としての行政評価制度は必要でありますので、導入に向け調査検討を進め、できる限り早い時期に導入を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(高瀬和夫君) 教育次長大島良夫君。          〔教育次長大島良夫君登壇〕 ◎教育次長大島良夫君) 教育を取り巻く社会環境についてのご質問にお答えをいたしたいと思います。 次代を担う青少年がたくましく心豊かに成長するのは、市民だれもの願いであります。そこで、矢板市少年指導センターでは啓発活動として、青少年を非行から守る強調月間や全国青少年健全育成強調月間に、各家庭にチラシを配布したり、広報誌「さざんか」を発行し、啓発の強化に努めているところでございます。 議員ご指摘の雑誌、ビデオなどを取り扱う自動販売機も青少年に悪影響を及ぼすおそれのあるものの一つでありますので、月に1回程度自動販売機の立ち入り調査を行い、その実態を県に報告しているところでございます。関係営業者には自主規制を求めていただいております。また、青少年の健全育成を目的に指導員57名による市内の娯楽施設、駅周辺、公園等を対象に巡回し、愛の一声をかけるようにしていただいて、環境の浄化に努めるなど社会環境づくりに努力しているところでございます。 さらに、成長期にある青少年にとって、情操も豊かになり、知識と教養も深められ、社会人としての良識を醸成することになると考えられますので、学校を通して優良図書の推奨なども行っております。 平成14年度からは土曜日がすべて休みである完全学校週5日制が導入されます。これは子供たちに自分の自由に使うことのできる時間を与え、ゆとりのある生活の中で、家庭や地域で自分一人で、あるいは友達と、家族と、地域の人たちとさまざまな体験をすることによって、自分のよさを発見したり、夢中になってやれる遊びや喜び、充実感を味わったり、自然体験、社会体験を通じて豊かな感情や社会性を身につけ、これからの社会において心豊かに主体的に生きることができるよう願って導入されるところでございます。 このため、本市におきましては、平成11年度から子ども地域活動促進事業を、本年度、12年度からはやいた子どもセンターを設立し、子供の体験学習の情報誌「夢ポンプ」を発行しているところでございます。 また、子供たちにかかわる問題をめぐり、心の教育の重要性が指摘されているところでありまして、平成10年度からは心の教育推進事業を現在に至るまで市内10地区で取り組んでいただいているところでございます。 教育委員会といたしましても、今後事業の充実を図っていくとともに、家庭や地域に対しても完全学校週5日制の趣旨を理解していただくよう啓蒙活動に努め、「栃木の子どもをみんなで育てよう」運動を積極的に推進していく考えでありますので、ご理解を賜りたいと思います。 以上です。 ○議長(高瀬和夫君) 8番、大貫雄二君。 ◆8番(大貫雄二君) それでは、1点だけ再質問をしたいと思います。 先ほどの循環型社会についての取り組みの答弁の市長のお話の中で、やはり最終的には抑制、再生、再利用のこの基本、そして最後の最後に熱回収をするんだということが言われております。私もこの基本をずらしていっては大変なことになってしまうと。これが私たち1市4町で進めている広域行政のごみ対策に絡んできておりますし、先ほど来、きのうときょうということでRDF関連で施設をどうするんだという質問がされている中、来年にはまた新たに家電リサイクル法が入ってきて、家電の回収もしていかなければならないというふうに、どんどん難しくなって財源をどんどん投下していかなければならないという状況の中、やはりほかの市町村から比べるとRDFが形がちょっと変わっているということで、非常にみんなも不思議がっているという点があるので、それが3地区の小入、松島、早乙女の皆様のちょっと受け入れがたいところだと思うんですよね。ですから、私たち議員も今以上に現状の状況をお話しをいただいて、なおかつ市長もRDFに決めて矢板市としてこれで臨むんだということを地域の人にお話をして、地域の人とよく対話をしていただいて、矢板市民を安心させていただきたいと思っております。 市長もできるだけその地域の方々とお話をしていただくんだという強い気持ちを、決断を聞いてみたいと思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。 ○議長(高瀬和夫君) 8番、大貫雄二君の再質問に対し、答弁を求めます。 市長、山口公久君。          〔市長山口公久君登壇〕 ◎市長(山口公久君) ただいま大貫議員からの再質問でございますが、全く私も同感でございまして、松島につくりますRDFの施設につきまして反対する住民と再度いろいろ会って話を聞いたんですが、現地を視察してくれた住民の代表の方々は、すばらしいものだと、あんなすばらしいものでは、市長の裏山につくれとか、矢板市役所の庭につくれとか、そういうことで、RDFそのものには反対をした意見というのはほとんど聞かれない。ただ、なぜ私たちのところにつくるんだと、もっとほかにあるんじゃないかということなんでございまして、もっともっとRDFのよさとごみの再利用ということ、循環型社会の形成ということに関しまして、多くの市民にも機会あるごとにPRをしていかないと、なかなか納得していただけないのではないかというふうに考えておるわけでございます。 それから、かつての覚書などが災いしまして、こういう約束があるのに、この約束を守らないんじゃないかと、それ一方で言われてまいりますので、もう少し理解を深めてまいりたいというふうに考えておるわけでございます。 全市民にこういったものを広報等を通じまして、よさをPRしていきたいというふうに考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。--------------------------------------- ○議長(高瀬和夫君) 3番、渡邉孝一君。          〔3番渡邉孝一君登壇〕 ◆3番(渡邉孝一君) 通告に基づきまして、一般質問を行います。 最初の質問なんですが、私の前に大貫議員が教育を取り巻く社会環境についてというタイトルで質問なさいました。その内容に非常に近いんですが、ちょっとだけ内容を変えて、私の思う質問をさせていただきたいと思います。 最初に、完全学校週休2日制についてお伺いいたします。 子供をめぐる諸問題は年々増加し、また深刻化しつつあります。世の中の急激な変化に伴い、子供を取り巻く環境も一変し、最も日常的な場としての学校さえも混迷をしている状態であります。 21世紀目前に、さまざまな矢板市のビジョンが語られています。矢板市を形成する最も重要な礎となり得るのは、やはり人であり、特に子供であります。どのような教育方針をもって、子供をいかに育成していくかは、今この時代を生きる私たちにとっての責任でありましょう。 さて、平成14年度に完全学校週休2日制が実施されます。子供が真に物事に感動したり、他人を思いやる心などを週休2日制度に伴い、休日の2日間どう地域や家庭の中ではぐくんでいくか、具体的な計画をお聞かせ願いたいと思います。 次に、泉診療所についてお伺いをいたします。 昭和30年に設立され、45年間にわたり、地域住民に診療を通じて安らぎを提供し続けた泉診療所の今後の運営についてお尋ねいたします。 平成10年度の患者数は 7,700人でありました。平成元年度と比較しますと 5,300人少なくなっております。また、診療報酬収入、これは平成10年度は 6,740万円ありました。これも平成元年と比較しますと 1,140万円の減収となっております。平成10年度の財政負担は 1,800万円になります。以上のように、患者数や診療報酬収入の減少などの理由により、赤字運営がなされております。 平成11年3月に作成されました第3次矢板市行政改革実施計画書の中に、泉診療所は「これまで一定の役割を果たしてきたが、現状では存立する理由が希薄になってきたので、平成13年度に廃止する」とあります。しかし、計画書が作成されたときと現在では、診療所の置かれている泉地区の環境が2つの点で大きく変化しております。 その1つは、泉地区にありますもう一つの医院の先生が病気のため、長期間にわたり不在であります。また、過日の一般質問でも出てきました八汐苑ですが、八汐苑が2002年に平野地区への移転新築計画を発表しております。八汐苑は現在約50床のベッド数で運営されておりますが、移転計画の中では 100床のベッド数と聞いております。移転新築される八汐苑に入所される約 100名の方の病気やけがなど緊急時の受け皿として、また泉地域住民 4,700名、特に老人の方々の快適で安心できる生活環境づくりに泉診療所のさらなる充実を図り、八汐苑入所者やその家族、そして地域住民への安らぎを提供してはどうか、市長のお考えを伺います。 以上、質問を終わります。 ○議長(高瀬和夫君) 3番、渡邉孝一君の質問に対し、答弁を求めます。 市長、山口公久君。          〔市長山口公久君登壇〕 ◎市長(山口公久君) 渡邉議員の質問にお答えをいたします。 八汐苑が移転するが、泉診療所の充実を図り、八汐苑入所者や地域住民へのサービス強化はどうなっているかというご質問でございますが、八汐苑の運営につきましては、市の所管ではございませんので、詳細について申し上げる立場ではございませんが、入所者に関する対応状況等につきまして参考までに問い合わせをいたしましたところ、入所者の診療、診察につきましては、塩谷総合病院から週2回脳外科の先生が来て、現在診ているとのことでございます。容体の急変など緊急時の対応といたしましては、日中は看護婦が3名当たりまして、夜は管理宿直員5名が塩谷総合病院に直接搬送するなどの措置を講じているところであります。 八汐苑が現在のところから平野に移転いたしますと、入所者への対応といたしましては、症状によりましてかかりつけで医療機器や設備等が充実しておる病院に早めの入院措置を行うことはもちろんでございますが、緊急時においても看護婦の早めの判断によりまして、救急車の要請をしたり、あるいは直接搬送するなど、状況に応じて対応していかなければならないことでございます。 現在、八汐苑に入所しておる方の症状等を申し上げますと、入所者のうち約7割ないし8割が痴呆の方でございまして、また全体の2割の方が寝たきり、あるいはまたそれに近い状態の方とのことでございます。脳梗塞等により入所しておる方の容体の急変の際の処置につきましては、症状によりましてはMRIなどの脳の診断ができる高度な医療機器が必要になる場合もあるとのことでございますので、泉診療所の充実を図るため、これらの機械を整備した場合には、かなり相当の高額な経費がかかるわけでございます。現在のような赤字経営の状況では非常に難しいと考えております。 また、泉診療所の診療体制は、入院患者もいないことから、宿直や医師は常駐しておりません。夜間や緊急時にも対応できる体制にはございませんので、人的確保の費用等も必要になりまして、今の泉診療所の財政状況、市の国民健康保険の財政状況などからいたしましても、これらを充実することは非常に難しいのではないかと考えられますので、ご理解をいただきたいと思います。 そのほかの質問につきましては、教育次長をして答弁をいたさせます。 以上でございます。 ○議長(高瀬和夫君) 教育次長大島良夫君。          〔教育次長大島良夫君登壇〕 ◎教育次長大島良夫君) 週休2日制についてのご質問にお答えをしたいと思います。 平成14年度から土曜日がすべて休みになる完全学校週5日制が導入をされます。本市におきましては、完全学校週5日制に対応すべく、地域での教育力を高めるため、平成10年度から心の教育推進事業、子供たちへの体験の場の提供のため、平成11年度から子ども地域活動促進事業を、子供たちへの情報提供のため、本年、平成12年からやいた子どもセンター情報誌を発行するなどの事業を実施しております。 このほか、泉公民館におけるチャレンジ教室、片岡地区コミュニティ推進協議会とのタイアップによる子供向けの事業、スポーツ少年団によりますスポーツ活動の実施などをしてきたところでございます。今後も引き続きこの事業を行っていく考えでございます。 さらに、日曜日に公民館が利用できますよう、平成13年度から公民館を日曜日開館することにいたしました。 このように完全学校週5日制に対応する施策に取り組んできましたが、今後は各地区において、大人たちや子供会育成会などがそれぞれ特色のある活動に取り組みをいただき、完全学校週5日制の趣旨に十分に生かされるよう働きかけをしてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 以上です。 ○議長(高瀬和夫君) 以上で一般質問を終了いたします。--------------------------------------- △(議案第1号)から(議案第6号)まで及び(議案第9号)から(議案第19号)までについて質疑 ○議長(高瀬和夫君) 次に、日程第2、議案第1号から議案第6号まで及び議案第9号から議案第19号までについて質疑、委員会付託を議題といたします。 ただいまのところ質疑の通告はありません。 質疑はありませんか。 22番、長谷川勝美君。          〔22番長谷川勝美君登壇〕 ◆22番(長谷川勝美君) 通告なしで恐縮でございますけれども、議案第16号 21世紀矢板市総合計画の基本構想について質疑をしておきたいというふうに思います。 目を通させていただきました範囲では、大筋基本構想としてはそろっているのかなと。ただ、この段階で若干のこの中身について質疑をしておきたいというふうに考えているところでございます。 1つには、6ページの人の問題でございます。これは表現の関係ですけれども、「健康でしあわせに暮らせるまちづくり」という中で、後段に「誰もが住み慣れた地域で」と、こういうふうになっておるわけであります。2010年には5万 2,000人にするということであれば、当然多くの新しい人がここに入ってくる。ここで言う表現になりますと、既に住みついている人たちの地域という表現に聞こえなくはない。もう少し表現の仕方を変えてみたらどうかなというふうに思います。 それから、全体的な格調の中で、7ページの上から7行目、「快適で安全なまちづくり」という問題がございます。「比較的災害の少ない地域性を有していますが」、これは事実であります。この後の文章で、「この安全神話を『つくり話』に終わらせないためにも」という表現を、全体の表現の中でここにこの言葉を入れるということが若干違和感を感じているところでございますが、ここについての考え方というものをお聞かせ願いたいというふうに思うわけであります。 それから、いよいよ平成14年には福祉行政も含めて地域にいろいろな窓口が国から県からおりてくるわけであります。その中で、矢板も今障害者プラン7カ年計画の最終年度ということでもありますけれども、おくればせながら障害者計画を今策定中でございます。これからやはりこの全体の流れから見ても、あるいは市長の政策から見ても、コンセプトは人と自然にやさしいということではないのかというふうに思うわけであります。 この中で、6ページにバリアフリーの問題が出ているわけであります。これは物としてのバリアフリーであり、人づくり、心の問題を触れるとするならば、心の問題としてのバリアフリーも考えなければいけないというふうに思うところでありますが、この辺についてはどのような考えをお持ちなのか、お聞かせをいただきたいというふうに思います。 それから、全体の表現の中から見ますと、非常に最近使われている用語、ITの問題から横文字がずっと入ってくるわけなんですけれども、特に障害者の問題について、やはり人と環境、あるいは人と自然ということになりますと、今多く使われているのは、健常者も、あるいは体に障害を持つ人たちも同じく過ごせる社会ということでノーマライゼーションという言葉が今使われております。これは大体定着をしております。この辺についての表現がありませんけれども、ここについてはどのようにお考え、論議の経過の中で討議されたか、お聞かせをいただきたいというふうに思います。 質疑を終わります。 ○議長(高瀬和夫君) 22番、長谷川勝美君の質疑に対し、答弁を求めます。 市長、山口公久君。          〔市長山口公久君登壇〕 ◎市長(山口公久君) 長谷川議員の質疑にお答えをいたします。 私も今、細かく目を通しておりませんので、言われまして本当だなという感じはしたんですが、人口がふえる場合に排他的にほかの人という印象を与えることは非常にまずいので、これなどは早急に会議を開きまして検討して答えを出したいというふうに考えております。 それから、バリアフリーのことにつきましては、確かに歩道を直したり、そういうことは気を使っておりますが、心のバリアフリーということに関しましては、ちょっと欠けているのではないかと。この2点について私は感じましたので、これ等については早速指示をいたしまして検討していきたいというふうに考えております。 その他の点につきましては、総務部長の方からお答えさせます。 ○議長(高瀬和夫君) 総務部長、井上光夫君。          〔総務部長井上光夫君登壇〕 ◎総務部長(井上光夫君) ただいま長谷川議員の質疑でございますが、ご案内のとおり文章的な表現について、まず1点の「人」の中にある「健康でしあわせに暮らせるまちづくり」の中に「誰もが住み慣れた地域」、こういう表現をされるが、将来人口5万人となれば、市外からの転入者もというのを視野に、この表現では入ってないのではないかということかと思います。確かにそういうふうにも解されますが、うちの方はそういう現在矢板に住んでいる方ということも視野に入れておりますが、全体これからしあわせに暮らせるまちづくりの中で、高齢化社会を迎えての中での対応というんですか、そういうもろもろを含めてこういう表現でしたということでございます。改めて文章のこれらの表現が適切かどうかということで、確かに指摘は理解するところでございますが、うちの方の意図はそういうことで、改めて矢板市民を、今の住んでいる人だけをということで限定してこの構想を策定したのではないということでございますので、ご理解をいただければと思います。 7ページの神話づくりの問題、確かにこういう表現が適正かどうかというのも、ご指摘については謙虚に受けとめたいと思います。ただ、意図はあくまでも表現してますように、矢板市は災害のないことが一つの特徴だということで、これを今後のまちづくりにも生かしていきたいということでこのような表現を使わせていただきました。 バリアフリーの問題、今市長が申し上げましたことで、ノーマライゼーションにつきましても、確かに表現的にはもうある程度公用語というんですか、認知された言葉かと思いますが、そこらの表現はあえて使っておりませんが、人づくりの中で、ただいま「健康でしあわせに暮らせるまちづくり」の中に、支え合いながら、健康でしあわせに生きていける、こんなものがノーマライゼーションの表現、考え方というんですか、ということだと思います。確かにこの熟語は使っておりませんが、文章の中ではそういうものも考えながら、これからまちづくりに求められる3つのテーマの中に整理をさせていただいたということでございますので、ご理解をいただければと思います。 以上でございます。 ○議長(高瀬和夫君) 暫時休憩します。              午後1時46分  休憩--------------------------------------- ○議長(高瀬和夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。              午後2時16分  再開--------------------------------------- △(議案第1号)から(議案第6号)まで及び(議案第9号)から(議案第19号)までについて質疑続行 ○議長(高瀬和夫君) 市長から発言の申し出がありますので、許可いたします。 市長、山口公久君。          〔市長山口公久君登壇〕 ◎市長(山口公久君) 議案第16号 21世紀矢板市総合計画の基本構想についての議案書を別紙正誤表のとおり訂正をいたします。よろしくお願いします。 ○議長(高瀬和夫君) ほかに質疑はありませんか。          〔「質疑終結」「賛成」と言う者あり〕 ○議長(高瀬和夫君) 14番、亀山正一議員より質疑終結の動議が提出され、所定の賛成者がありますので、動議は成立しております。 本動議を議題といたします。 動議のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(高瀬和夫君) ご異議なしと認めます。 よって、質疑を終結されたいとの動議は可決されました。 質疑を終結いたします。--------------------------------------- △(議案第1号)から(議案第6号)まで及び(議案第9号)から(議案第19号)までの委員会付託 ○議長(高瀬和夫君) 続いて、議案の審査を所管の常任委員会に付託いたしたいと思います。 この際、お諮りいたします。 ただいま議題となっております議案第1号から議案第6号まで及び議案第9号から議案第19号までについては、お手元に配付の議案付託表のとおりそれぞれの所管常任委員会に審査を付託したいと思いますが、これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(高瀬和夫君) ご異議なしと認めます。 よって、議案付託表のとおりそれぞれの常任委員会に審査を付託することに決しました。--------------------------------------- △陳情の委員会付託 ○議長(高瀬和夫君) 次に、日程第3、陳情委員会付託を行います。 本定例会において受理した陳情は、お手元に配付の陳情文書表のとおりであります。 陳情文書表のとおり所管常任委員会に審査を付託いたします。--------------------------------------- △休会について ○議長(高瀬和夫君) 以上で本日の議事日程は全部終了いたしました。 この際、お諮りいたします。 12月13日から19日までは、各常任委員会及び議事整理のため休会にいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(高瀬和夫君) ご異議なしと認めます。 よって、12月13日から19日までは休会とすることに決しました。 なお、12月20日午前10時から本会議を開きますので、ご参集を願います。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(高瀬和夫君) 本日はこれにて散会をいたします。 大変ご苦労さまでした。              午後2時19分  散会...